すけとうだらのかくれが

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MIDIファイルをより良く聴く方法

このページでは、MIDIファイルを手軽に、より良く聴く方法について、私すけとうだらが知っていることをご説明しています。現在ではMIDIファイルを目にすること自体が少なくなりましたが、古いゲームで使われていたりします。MIDIファイルを手に入れたが、どうやって聴いたらいいかわからないという方の手助けになれば幸いです。

MIDIファイルとフォーマットについて

MIDIファイルを再生するに当たって、必要な知識がいくつかあるので、先にご説明します。まず、一般にMIDIファイルと呼ばれるものは、正式には標準MIDIファイル(Standard MIDI File、略してSMF)といいます。MIDIファイルに記録されているのは音そのものではなく、音の高さや長さなどの演奏に必要な情報だけです。そのため、再生するためにはMIDIに対応した音源(シンセサイザー)が必要になります(MIDIファイルを他のオーディオファイルへ機械的に「変換」できないのはこのためです。可能なのは音源の再生音を録音することだけです。録音方法については「MIDIファイルを録音する方法」で説明しています。)。いくつかのMIDIプレイヤーは音源を内蔵していて、別個に音源を用意する必要のないものもあります(ただし、その音源を外部から利用できないという制約もあります。)。そして、一口に演奏情報といっても、あるメッセージをどのように解釈するかで再生結果が変わってきてしまいます。とはいえ、音源ごとに全くバラバラという事はなく、主要な音源はいくつかの決まったフォーマットに対応しており、互換性があれば同じように再生できることが期待できます。現在でも見かけるフォーマットは、GS、GM1、XGの3つです。

MIDIファイルの再生に有用なソフト

では、ここからは具体的に、WindowsにおけるMIDIファイルの再生に有用なソフトについてご説明します。先ほどMIDIには主要な3つのフォーマットがあると言いましたが、それぞれのフォーマットに合わせてご説明します。もしお持ちのMIDIファイルの準拠するフォーマットが分からないという場合は、一部のMIDIプレイヤーが持つ機能を利用する手があります。KbMedia Playerが特に優秀な判定アルゴリズムを持っています。

GM(General MIDI)

GMは1991年に策定されたMIDIの推奨実施例(MIDI規格そのものではないが、推奨している他の規格)です。1999年には後継規格のGM2が策定されましたが、普及しなかったのでGM1を指して単にGMと呼ぶことが広く行われています。GMは広く普及したため、データの互換性に悩むことは他の規格に比べて少ないはずです。作者がGMを選ぶということは、あらゆる環境で再生されることを念頭に置いているはずであり、機種依存の強いものにはしていないと考えられるためです。ただし、GM自体は厳密な規定ではないので、音源を変えれば再生結果に差は出ますので、その点はご注意ください。

GS

GSは1991年にローランドが策定した規格です。GSに準拠したMIDIファイルは現在でも多いです。これは1996年に発売されたSC-88Proという音源がかつてDTMの分野で成功したためです。SC-88Proは豊富な音色とエフェクトを持っており、これをそのほかの環境で再現することは長い間困難でした。しかしながら、2015年にSOUND Canvas for iOSが発売され、さらにVST/AU版のSound Canvas VAも発売されました。これにより、GS音源向けMIDIファイルの再生は現在でも容易になりました。余談ですが、当サイトの楽曲のほとんどがSound Canvas VAによって作られています。

もし、無料でGSのMIDIファイルを再生したい場合は、VIMA Tunes Playerが利用できます。これで作者の意図通りの再生は期待できませんが、Windowsに内蔵のMicrosoft GS Wavetable Synthのようなものを使うよりはいい結果になるでしょう。

XG

XGは1994年にヤマハが策定した規格で、GSに対抗するためにGMを拡張する形で作られました。XGに準拠したMIDIファイルはそれほど多くありません。しかし、XGに対応した音源はどれも豊富なエフェクト(バリエーションエフェクト)を使うことが出来たため、愛好する方は少なくありませんでした。そのため、今でもこの種類のMIDIファイルを見かける機会はあります。しかしながら、現在XGに対応した音源を手に入れることは難しくなっています。

現在でも気軽に利用できる手段として挙げられるのは、ミッドラジオプレーヤです。これはXGの下位規格であるXG Liteに対応しており、XG向けデータをある程度忠実に再生することが出来ます。XG向けデータはMUシリーズ(かつてヤマハがリリースしていたMIDI音源)を対象にしていることがほとんどだと思われるため、旧バージョンである6.0.0の方がふさわしいでしょう。もしiOSデバイスをお持ちであれば、Song Beatsを利用できます。こちらはバリエーションエフェクトにも対応していることが特筆されます。また、ヤマハのエレクトーンやキーボードなどの機器にはXGに対応したものもあります。